11/12 カブde名栗

monkey-site

2016年11月12日 15:13



桟橋でも 午前中に50尾だとか・・、ボートなど1日2束が可能だとか。

====





名栗に到着  今日は、温かいわぁ



バイクの方 多数。





紅葉してきた名栗湖



桟橋は、ぽかぽか陽気





川へ降りて 昼飯を



おお・・、あんなところに・・シラサギが・・。



気持ち良いでしょうね。






白髭神社




若山牧水の歌碑だって・・。



家帰って 洗濯物を取り込む



大量にあったが・・、 みな、カラット 乾いているね。

すっきりしたわぁ・・。






明日は?








===== ======= ========== ========= ======== ===

渓をおもふ
若山牧水

 秋の、よく晴れた日であつた。好ましくない用事を抱へて私は朝早くから街の方へ出て行つた。幸ひに訪ぬる先の主人が留守であつた。ほつかりした気になつたその帰り路、池袋停車場へ廻つて其処から出る武蔵野線の汽車に乗つてしまつた。広々した野原へ出て、おもふさまその日の日光を身に浴びたかつたからである。一度途中の駅へおりたのであつたが、其処等の野原を少し歩いてゐるうちに野末に近くみえてをる低い山の姿をみると是非その麓まで行き度くなり、次の汽車を待つてその線路の終点駅飯能まで行つた。着いた時はもう日暮で、引き返すとすると非常に惶しい気持でその日の終列車に乗らねばならなかつた。それに何といふ事なく疲れてもゐたので、余り気持のよくない乾き切つたやうな宿場町の其処にたうとう泊つてしまつた。運悪くその宿屋に繭買ともみゆる下等な商人共が泊り合せてゐて折角いゝ気持で出かけて来た静かな心をさん/″\に荒らされてしまつた。不愉快な気持で翌朝早く起きて飯の前を散歩に出た。漸く人の起き出た町をそのはづれまで歩いて行つて私は思ひもかけぬ清らかな渓流を見出した。飯能と云へば野原のはての、低い丘の蔭にある宿場だとのみ考へてゐたので、其処にさうした見事な渓が流れてゐやうなどゝは夢にも思はなかつたのである。少なからず驚いた私はあわてながらその渓に沿うて少しばかり歩いて行つた。真白な砂、洗はれた巌、その間を澄み徹つた水が浅く深く流れてゐる。昨夜来の不快をも悉く忘れ果て、急いで宿屋へ帰つて朝飯をしまふなり私はまたすぐ引き返して、すつかり落ちついた心になり、その渓に沿ひながら山際の路を上つて行つた。渓をはさんだ山には黄葉も深、諸所に植ゑ込んだ大きな杉の林もあつた。細長い筏を流す人たちにも出会つた。ゆる/\と歩いてその日は原市場で泊り、翌日は名栗まで、その翌日長い峠にかゝると共にその渓は愈々細く、終には路とも別れてしまつた。そして落葉の深い峠を越すと其処にはまた新たな渓が流れ出してゐた。


===== ======= ========== ========= ======== ===

石こゆる 水のまろみを ながめつつ こころかなしも 秋の渓間に    若山牧水















あなたにおススメの記事
関連記事